株式会社扶桑社様 (2008年9月)
ESSEやSPA!などの人気雑誌を手がける株式会社扶桑社様では、2007年3月から株式会社リンク様の「イージー・ログアナライザー」(Geolocation Technology提供)を導入いただいています。ログ解析の導入によって、ユーザの反応を簡単に可視化することが可能になり、サイト運営の活性化が実現しました。 その結果、サイトへのアクセスも順調に増加しているということです。
低価格でも高機能なアクセスログ解析
「イージー・ログアナライザー」との出会いは?
2006年にそれまで雑誌ごとに別々だったサーバを統合する時、株式会社リンク様のホスティングサービスの利用を開始しました。このタイミングでアクセス解析を探していたところ、リンク様のオプション機能である「イージー・ログアナライザー」をご紹介いただきました。
それ以前は自社で独自にログを解析していましたが、アクセス数などの基本的な数字しか追えていませんでした。
「イージー・ログアナライザー」をご導入いただいた決め手は何でしたでしょうか?
他の複数のツールと比較検討しましたが、やはり価格がお手ごろだったのは大きいです。導入検討当初は月間数十万PV程度で、その後アクセス数は増えたのですが、どちらの条件で比較しても他社よりかなり低く抑えられました。また、低価格であるにもかかわらず、アクセス解析ツールとしての機能性は十分でした。
ユーザの反応を可視化してマーケティングに生かす!
解析結果をどのようにご利用ですか?
当社のサイトは雑誌ごとに分かれていて、各編集部がサイトを利用して情報発信を行っています。解析結果をうまく編集部に伝えることが、編集部のモチベーションを上げることにつながっています。いわば編集部とのコミュニケーションツールとして、サイトを盛り上げるのに役立てています。
2008年4月に『マリカ』という女性向けコミック誌を創刊するに当たり、この雑誌の認知度アップを目指して編集部メンバーのブログを作成しました。
ブログ読者を増やすには、まめな更新が重要です。多忙な中でブログを更新してもらうためには、アクセス解析でアクセスや反響を可視化することによって、ブログ執筆者である編集部員にウェブサイトへのやりがいを感じてもらうことが大切だと考えています。
このため、どんな記事をアップするとアクセスが増えるか、どの時間帯に記事が読まれているか、そしてアクセス数の伸びのグラフなどをレポートしています。これらの解析結果は、ブログの記事内容を考える参考になると喜ばれています。
他にも、直前閲覧サイト(リファラー)を利用して、どんなところからユーザが誘導できるのかを探っています。一時期、アクセス数が急増したことがありました。
リファラーを見たところ7割がmixiからきていて、マリカとアーティストのコラボレーション企画がmixiニュースで取り上げられたことが原因だったことが分かりました。また、マリカに執筆している作家のサイトにリンクを貼ったところ、そこからのアクセスが増えたことがわかりました。
リファラーの分析結果から、編集部がWebマーケティング企画を考えたりアクセス数増加の手段を探したりする上で大きなヒントを得ることができます。
イージー・ログアナライザーを使い続けるワケ
「イージー・ログアナライザー」を使っていて良かったと思うところはどこでしょうか?
ログ解析の機能としては、
- ログ解析結果を、簡単にレポートにして抽出できる点
- 結果表示がグラフィカルで分かりやすく、画面をすぐに理解できる点
が良いと思います。また、以下のようなサポートもすばらしいです。
- 使い方が分からないときに、担当営業がすぐに来て説明や相談に応じてくれる点
- 機能の修正などの要望に迅速に対応してくれる点
これからのログ解析の役割とは?
今後Webサイトにおけるマーケティング施策や志向など具体的に何かお考えでしょうか?
紙媒体とウェブとの融合を目指しています。サイト自体を広報宣伝目的に用いるだけでなく、クロスメディア広告や通販、コンテンツ販売を組み合わせ、事業化を見据えたサイトづくりを行っていきたいと考えています。
一般に出版業界は、紙とウェブが競合することを恐れる傾向があるのですが、当社ではこの二つは共存すると考えています。ウェブをツールとして使うためには、きちんとウェブを分かった上でPDCAサイクルをまわしていくことが必要です。
また、紙媒体では販売後も追跡してPOSデータを取りマーケティング分析を行っていますが、ウェブサイトではまだリアルタイムで追跡ができていません。ウェブの理解と効果測定という点でアクセスログ解析は重要な役割を担っていると感じています。今はまず、経験値を上げる段階ですね。